腸には食べ物から栄養分を吸収する働きがあります。
便秘になると便は腸内で腐敗して体に有害な物質やガスを発するようになります。
これが腸壁から吸収されて体に循環してしまいます。

その結果、体にさまざまなトラブルを起きたり、ニキビや肌荒れを起こすことがあります。

また、便秘になると腸は溜まった便やガスのために膨張し、周囲の器官を圧迫して新陳代謝を滞らせ、血行を悪くさせます。
これも肌荒れの原因となります。
湿疹やアトピー性皮膚炎などとのかかわりを指摘する方もいます。

このように、便秘は肌にも悪影響を与えます。また、便はただの食べた物のカスなのではありません。
体に溜まった老廃物も便と一緒に排出されます。
便秘になるとこうした老廃物の排出もうまくいかなくなります。

さらに、私たちの体のなかには5000種類もの酵素があると言われますが、そのうちの3000種類以上の酵素は腸内でつくられているそうです。
便秘で腸内環境が悪化すると、腸内の悪玉菌が増加して腸の栄養の吸収を妨げ、腸の働きを悪化させます。
そうなるとさらに便秘を悪化させるうえに、酵素も不足するようになります。

体内の酵素の働きが低下すれば、新陳代謝はさらに低下します。

便秘は健康ばかりでなく、美容にとっても大敵なのです。

ポッコリお腹

便秘になると膨らんでくる下腹部。

このポッコリお腹は滞留している便と、その便が発するガスで腸が膨張している証拠です。
このガスは便が腐敗して発するもので、オナラとして排出するものですが、人前だと我慢してしまいます。

このためガスは腸に溜まっていき、腸内環境をさらに悪化させてしまうので、我慢すると危険です。

とはいえ人前だろうがどこだろうが、気にせずオナラができるかというと、これは無理。
やはり大元の便秘をなんとかしなければなりません。

便秘を解消するためには食生活の改善と運動が欠かせません。
便秘には食物繊維が良いとされますが、これは繊維質は消化されずに腸まで達し、水分を吸収する性質があるため、便に繊維質が混じるとやわらかくなり、排便しやすくなるのです。
このため、食物繊維の摂取とともに水分の補給が必要です。

運動は腸の運動を活発にして排便しやすくするためです。
ヨガやストレッチ、ジョギングなどの軽い運動でかまいません。

同時にガスも抜けるのでお薦めです。
排便のときに便を押し出すための筋力をつける目的もあるのですが、これは筋力がだいぶ衰えている方の場合で、ふつうの方がそこまでいきむと痔になることがあるので注意してください。

女性でとくに注意が要るのがダイエットです。
ポッコリお腹が気になって、便秘中なのに食事制限をしてダイエットをはじめる方がいますが、これは大変危険なことです。
便意は便が溜まらないと起きません。
ダイエットによって食事量を減らすと、余計に便意を感じづらくなり、便秘が悪化してしまうのです。

便秘でもないのにポッコリお腹になっている方、あるいは便秘が解消したにもかかわらず、ポッコリお腹が改善しない場合は、骨盤がゆがんで腸が落ちてきている可能性があるので、一度形成外科などで診察を受けることをお奨めします。