便秘を解消させるには運動が効果的ですが、激しい運動をする必要はありません。
たとえばウォーキングのような軽い運動でも、十分に腸を刺激することができます。

ウォーキングをただの散歩と誤解している方がいますが、ウォーキングはただ歩くだけの運動ではありません。
背筋を伸ばす姿勢が重要です。
背筋を伸ばすことで自然に腹筋に力が入るようになるので、便秘を解消させるポイントともなります。

なるべく体の軸がブレないようにして、まっすぐ前に足を出すように心がけて歩きます。
心もち大股に、また少し速めに歩くとより効果的な運動になります。

便秘を解消するためのウォーキングで留意しなければならないことがもう一つあります。

それはこまめな水分補給です。
喉が渇いたから水分を補給するのではなく、喉が渇く前に補給します。

これは運動をすると汗をかくためばかりではありません。
大腸には内容物から水分を吸収する働きがあるため、便秘になって長期間大腸に滞留していた便は硬くなっています。運
動をして大腸の運動を活発にし、そのうえで水分を補給して便をやわらかくすることで、より排便しやすいようにするのです。

また、便秘になりやすい方に多いのが骨盤のゆがみです。
これが原因で便秘になる方も少なくないと言われます。
ウォーキングはこの骨盤のゆがみを矯正する運動としても効果的です。

なかなか便意が起きないという方は、一度朝早く起きてウォーキングをしてみてください。
夕方や夜よりも、朝のほうが便意が起きやすいので、早朝に運動をしたほうがより効果があがります。

腹筋

排便は肛門のフタの役目を果たしている肛門括約筋の緊張をゆるめ、腹筋により直腸に溜まった便を押し出すことによって行われます。
排便しているときにあまり気にすることはありませんが、このとき腹筋に相当量の力が加わっています。

年を重ねると腹筋はあっという間に衰えてしまいます。
それを象徴するのがたるむお腹。
この腹筋の衰えから便秘になることがあります。
腹筋が衰えてしまったことで、便を押し出すことができなくなってしまうのです。

また、腹筋がそこまで衰えている場合は、運動不足により内臓の活動も衰えている可能性があります。
これも便秘の原因になります。

便秘の解消には運動が効果的と言われますが、運動の効果には血行を良くし、腸の活動を活発にすることのほかに、腹筋を鍛えることで排便しやすくすることもあるのです。
運動は苦しいストレッチである必要はありません。
そうした運動は筋肉を傷める可能性があるだけでなく、長続きしないのです。
準備運動のような軽いストレッチ、ジョギングやウォーキング、水泳やヨガといった無理のない運動が適しています。

腹筋を鍛える運動を行う場合は、最初は1度に行う数にこだわらず、疲れない程度に何度かに分けて行うといいでしょう。
慣れてきたら1度に行う数を少しずつ増やしていきます。この場合も、疲れるほど行う必要はありません。
健康のための運動は疲れるほどやるよりも、継続することのほうが重要です。

腹筋運動は腹式呼吸しながら行うと、より効果的です。

運動で便秘を解消するときに注意しなければならないのは、便秘の原因の見極めです。
たとえば便秘の原因が骨盤のゆがみにあった場合は、それに適した運動やストレッチにしないと効果が上がりません。

便秘が慢性化している方は、一度診察を受けて自分の便秘の原因を知っておくことをお奨めします。